2019年4月1日 (仮訳)新種の草本に生じた新種の黒穂菌:中国四川省において新種Capillipedium alpinumに感染した新種Sporisorium capillipedii-alpini Denchev, TT. et al., 2016. A new smut fungus on a new grass: Sporisorium capillipedii-alpini (Ustilaginales) sp. nov. infecting Capillipedium alpinum (Poaceae) sp. nov., from Sichuan, China. Phytotaxa. Available at: https://biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.252.3.4 [Accessed April 1, 2019] 【R3-06089】2019/4/1投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国四川省においてイネ科草本に生じた黒穂菌を採集し、宿主と菌の双方を新種記載した。 新種Sporisorium capillipedii-alpiniと同属3種を比較検討した。 アブラススキ属、Botriochloa属、オニササガヤ属植物を宿主とする本属菌の検索表を掲載した。 中国四川省甘孜県郷城県夏吾達 郷城県~大雪山(郷城から中甸への道)碩曲河 (新種) Sporisorium capillipedii-alpini T. Denchev & Denchev 語源…Capillipedium alpinumの 【よく似た種との区別】 Sporisorium taianum 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 本種より黒穂胞子のサイズが小さい 本種と異なり黒穂胞子表面が微細な小刺状ではなく平滑 Sporisorium dichanthicola 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 黒穂胞子表面が微細な小刺状 本種より黒穂胞子のサイズが小さい Sporisorium sahayai 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 本種と異なり中国ではなくインド、オーストラリアなどに分布する 本種と異なりアブラススキ属ではなくオニササガヤ属植物などを宿主とする 本種より黒穂胞子の装飾の丈が高い 本種と異なり黒穂胞子表面の装飾が微細な小刺状ではなく中程度の小刺状 本種より黒穂胞子が厚壁 Sporisorium andropogonis-annulati 中国に分布する 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 黒穂胞子表面が光学顕微鏡下で微細な疣状 黒穂胞子表面がSEM下で微細な小刺状 本種と異なりパキスタン、インドにおける分布が知られている 本種と異なりアブラススキ属ではなくオニササガヤ属植物などを宿主とする 本種より黒穂胞子のサイズが小さい 本種より不稔細胞のサイズが大きい 本種より不稔細胞が厚壁 Sporisorium mysorense 同じアブラススキ属植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 本種と異なり中国ではなくインドなどに分布する 本種と異なり黒穂胞子が紫色を帯びた黄褐色ではなく帯赤褐色 本種と異なり黒穂胞子表面がSEM下で微細な小刺状ではなく密な点状 本種と異なり黒穂胞子表面が光学顕微鏡下で微細な疣状ではなく平滑 本種と異なり不稔細胞が無色ではなく淡黄褐色 (その他掲載種) Sporisorium andropogonis-annulati (Bref.) S.R. Wang & M. Piepenbr. 【よく似た種との区別】 Sporisorium capillipedii-alpini 中国に分布する 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 黒穂胞子表面が光学顕微鏡下で微細な疣状 黒穂胞子表面がSEM下で微細な小刺状 本種と異なりパキスタン、インドにおける分布が知られていない 本種と異なりオニササガヤ属ではなくアブラススキ属植物などを宿主とする 本種より黒穂胞子のサイズが大きい 本種より不稔細胞のサイズが小さい 本種より不稔細胞が薄壁 (その他掲載種) Sporisorium sahayai (Mundk.) Vánky ※論文中では種小名が「sahayae」とされている。 【よく似た種との区別】 Sporisorium capillipedii-alpini 同じイネ科植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 本種と異なりインド、オーストラリアなどではなく中国に分布する 本種と異なりオニササガヤ属ではなくアブラススキ属植物などを宿主とする 本種より黒穂胞子の装飾の丈が低い 本種と異なり黒穂胞子表面の装飾が中程度の小刺状ではなく微細な小刺状 本種より黒穂胞子が薄壁 (その他掲載種) Sporisorium mysorense (Pavgi & Thirum.) Vánky 【よく似た種との区別】 capillipedii-alpini 同じアブラススキ属植物を宿主とする 宿主の花序における全ての小穂を破壊する 本種と異なりインドなどではなく中国に分布する 本種と異なり黒穂胞子が帯赤褐色ではなく紫色を帯びた黄褐色 本種と異なり黒穂胞子表面がSEM下で密な点状ではなく微細な小刺状 本種と異なり黒穂胞子表面が光学顕微鏡下で平滑ではなく微細な疣状 本種と異なり不稔細胞が淡黄褐色ではなく無色